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今回はU-Ⅱのワイヤーのお話です

U-Ⅱの音質の秘密その2

今日はU-Ⅱに使用しているワイヤーについての話を。

 部品や回路で音が変わるのは誰もが理解している事ですが、電線・ワイヤーに関しては未だに「変わらない」「オカルト」と言われることが多く、実は私もまだタダの自作屋だった時は全く電線にはこだわっておらず「被覆が溶けずに曲げに強ければいい」と考えておりました。

 電線の音が重要と思い知ったのはUltimate Comp 1開発の時です。第1試作の時、普通の電線で作ったら出音がどうも腰が弱く迫力も無く、そこで試しに1mmの単線で音声信号回路を組み直した所、非常にガッツのあるサウンドに激変しました。更にTone of Goldでギターペダルを制作する際にビンテージワイヤーを採用しておりますが、ヒアリングを繰り返した所ビンテージワイヤーには現行のワイヤーでは再生できない非常に音楽的な音が出ることが分かっておりました。
このようなことからU-Ⅱに使う電線は性能的な部分は勿論、音楽的でエモーショナルなサウンドを求める吟味しようという事にになりました。

1mm IV線
 黒くて太い線が1mmの単線です。Ultimate Comp 1で使用していたものです。通常の音声回路には主にこの線を使用しています。現行の産業用電線ですが1mmという太さの単線なので前述したようにガッツのあるサウンドになります。0.8mm~1.2mmで検討しましたが、太すぎると大味でかつ取り回しが悪くなる、細いと音も細くなる傾向があり1mmがバランスの良い太さの様です。
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アナコンダ AWG18単線
 入力ジャックからフットスイッチまでの配線に使用しています。赤白被覆のものです。50年代ビンテージワイヤーでとてもまとまり良く耳障りの良い音です。絹巻蝋付け非メッキの銅線。
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レンツ AWG16単線
 出力ジャックからフットスイッチまでの配線に使用しています。緑白被覆のものです。これもビンテージワイヤーです。布被覆錫メッキの銅線。劇薬といっても良い音質でとても派手で解像度の高い音がします。とても硬くその硬さがサウンドのストレート感を出しているように感じます。
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 アナコンダとレンツというビンテージワイヤーで味付けをすることによりより特別で音楽的なサウンドを再生することが出来ました。バイパスでも信号はこの電線を通りますのでU-Ⅱを繋いだだけで音が変化するのがお分かりいただけると思います。2つのワイヤーを混ぜて使うことで両方の良い部分を引き出しています。入力と出力どちらに入れるかでもサウンドが変わります。

 電源周りと制御信号周りの電線は音声信号が通りませんので、特に単線やビンテージワイヤーを使う必要がないのですが、それでもパルシブな信号が通ったり、大電流が通ったりしますのでAWG22の太さは必要です。AWG22の撚線を使用しています。

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以上のようにレイアウトからパーツセレクト、各部配線の選択から取り回しまで拘り、エフェクトスルーの音ですら素晴らしい。。。

それがU-Ⅱと言うペダルです。
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